鏡文字を書いてしまう子への対応 〜なぜ書くのか?いつまで書くのか?〜

鏡文字を書いてしまう子

文字の勉強をしていると、「鏡文字」を書いてしまう子がいます。

保育園、幼稚園などで文字を覚えたての頃は「そんなこともあるかな〜」とも思いますが、周りの子と比較して明らかに多いと、やはり心配になることがあります。

 

今回はそんな「鏡文字を書いてしまう子」への支援について紹介します。

 

①左利き

「鏡文字」の原因として有名なのは「左利き」です。

 実際に書いて見るとわかりますが、「つ・う・ち・す・ろ・る」など時計回り流れて書く文字は、左手で書くと字の流れと反対になるので、かなり書きにくいです。

 よって、左利きの子は字を練習し始めの時は、無意識に書きやすいように書いた結果「鏡文字」になってしまうケースがあります。

 この場合は「書きやすさ」が原因なので、しばらく練習すれば形を覚えて次第に直ってきます。

 

②空間認識の力が強い

 例えば、子どもが動物園で始めてライオンを見たとします。そして、園のライオンがずっと右を向いていたとします。そして、家に帰って動物図鑑を眺めた時、ライオンが左を向いていたとしても、「この動物はライオン!」と認識できます。

 これはライオンを立体認識しているので、左右反転していても同じものだと分かるからです。

 同じように空間認識の力が強い子は、文字を見た時にライオンと同じように認識します。つまり、左右が逆であっても違和感なく理解しているのです。

 その結果、思い出す時に「左右どちらの向きでも同じもの」と認識してしまう結果、鏡文字になる、ということが起こります。

 このケースも、本人の能力の中での得意不得意なので、左利きと同じように練習していく中で次第に記憶が定着し間違えは減っていきます。

③利き手が確立していない

 単純に「左利きである」というだけであれば、自然に直っていきますが、もし、発達に遅れがあり「左右の利き手が確立してない」という状態であれば、支援をいれる必要性が出てきます。

 例えば、ハサミを使って工作をする時には、

「左手で紙を持つ、右手で紙を切る」

といった役割の違いが生まれます。この時に、利き手の確立ができていないと、左右でバラバラの動きができず工作がうまくできません。(いわゆる『不器用』という状態です)

 

 左右の利き手が確立するためには、そもそも左脳と右脳が情報伝達をスムーズに行える状態にしておく必要があります。

この時に有効なのが、「正中線交差」と呼ばれる、両手が正中線を超える動きです。これを授業や体操、日頃の中の運動に取り入れていくことで、左右の脳の連携がスムーズになり、利き手の確立が進むと言われています。


最後に

 鏡文字を書いてしまう子は、「何か緊急性があるわけでもないし、気にしなくていい」と判断されてしまうことがあります。

 しかし、本人が教えられた通りに書くことができないことで、悩んでいるのであれば支援をいれるべき事柄です。他の子と比べるのではなく、その子自身をよく見て支援をできるよう意識していきましょう(^ ^)



 当法人は「子どもに寄り添える支援者」の育成を目指しています。今後も、支援に役立てる発信ができるよう職員一同努力して参ります。今後ともよろしくお願い致します。

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