ADHD論文

面白い論文を見つけたので紹介します。
「ADHD(注意欠陥・多動性障害)の子供は、学習するときに体を動かす必要がある」
hhttps://www.sciencedaily.com/releases/2015/04/150417190003.htm(原文)
アメリカのセントラルフロリダ大学の研究で、ADHDの子は学習する際に体を動かした方が学習が進むことを研究結果で紹介しました。
そして、実際に実力がある先生方は、多動傾向の子のために活動を上手に取り入れている様子が見られます。しかし、いまだ大半の先生は、机で静かに座って授業を受けさせようとします。ADHDの子どもは、動かなければ話も聞けず、意味も理解できないのに、です。
このような論文や研究結果がもっと広まっていってほしいと思います。
研究結果をもとに・・・

このような研究結果は、実際の教育・療育でも生かしやすいと言えます。
例えば、授業で立ち歩いてしまう子であれば、
▶︎ 朝、授業の前に先に遊ぶ
▶︎ 問題ができたら先生に持ってくる
▶︎ 音読する
▶︎ 隣の人や班で話し会う
▶︎ 先生の間違いを発見させる
▶︎ 疲れたら伸びをしてストレッチ
▶︎ 手でいじれるおもちゃを用意する
▶︎ 動きたくなったら、自由に移動可能な座席を用意する
など、我慢できなくなる前に、活動や動きを取り入れると、落ち着いて授業に参加できるわけです。
大人でも、
▶︎ ガムを噛みながら本を読む
▶︎ 立ちながら仕事をする
など、作業に集中する方法を持っている人はたくさんいます。このように、新しい情報は現場で活用して実際の様子を確かめてみることも大切です(^ ^)
最後に

一昔前は、「机に座っている」「動かず話を聞く」「周りと同じよう行動する」という大人しい子が、良い子とされていました。しかし、現在は研究が進み、迷惑とされてきた行動が、実は脳機能の個性によるものだという情報が広まっています。
子どもたちは、一人ひとり活動しやすい環境が違います。そして、子どもたちを深く知ることで、見方が変わり、大人の行動も変わっていきます。まずは「知る」と言う第一歩を今後も広めていきたいと思います!
この情報が、現場の先生や保護者の方に少しでも参考になれば幸いです(^ ^)
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