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2021年

ゲームをやめられない子の対応②( スルーする、スルー=注目を取り去る、好ましい行動を待って褒める。)

3つの分類 はじめに、前回と同様に子どもの行動を3つに分類し、整理していきましょう。 ①好ましい行動・肯定的な注目を与える。(褒める) ②好ましくない行動・スルー=注目を取り去る、好ましい行動を待って褒める。 ③危険な行動・許しがたい(すぐに止めさせたい)行動・制限を設ける、警告と罰(ペナルティ) そのうえで、②に該当する行動が今回のターゲットとなります。 具体的な実践例 それでは、子どもの行動を […]

ゲームをやめられない子の対応(① 肯定的な注目を与える、ほめる)

「ゲームをなかなかやめられない」 そういった場面でお困りになることはありませんか? 最近は、ゲーム以外にもYouTube、VR、スマホアプリなど子どもにとって魅力のあるものが簡単に手に取れる時代となってきています。そういった誘惑とは適度に付き合ってもらいたいですよね。 そこで、今回は「ゲームをやめられない子」への具体的なやりとりのコツとして、応用行動分析という方法をご紹介します。(子どもの好ましい […]

凸凹マップ!第6回【後編】発達障害体験談〜頑張り過ぎず、ゆるゆると〜

前編のふりかえり 前編はこちら 発達障害体験談 インターネットの友達が親身になってくれた 寄り添ってくれる人達の存在 複雑なご家庭で育ったロートさんですが、身の回りの人達が助けてくれることも多かったそうです。 何かを自己開示することで、救われる人がいる 顔が見えない間柄だからこそ、安心してなんでも話せる……新しい時代ならではの関わり方ですね。ロートさんはSNSを柔軟に活用しています。 全体のまとめ […]

凸凹マップ!第6回【前編】発達障害体験談〜頑張り過ぎず、ゆるゆると〜

発達障害体験談 当事者ロートさんのプロフィール ASDの症状について 小学生の時、兄弟の診断と一緒に発達障害が発覚 両親から発達障害に対する理解は得られず 「投資に見合ういい子」を求められて 子どもに診断が下りたとしても、発達障害に関心のないご両親は少なくはありません。大きな問題がない限りは「様子見」される方もいらっしゃると聞きます。 しかし、どうやらロートさんの場合、問題はそれだけではなさそうで […]

不器用さのある子への文具支援

「どんな支援グッズがありますか?」 公立小学校の先生と話している中で 「どんな支援の道具があるのかいろいろ知りたいので紹介してほしい」 というリクエストをいただきました。 今回は、いろいろな支援グッズの中から、不器用さのある方、あるいは、初めて文房具を使う小さなお子さんにも使えるアイテムをご紹介します。 ※今回ご紹介するものは、筆者が実際に支援で使ったことのあるものですが、同じ用途の文具がいろいろ […]

凸凹マップ!第5回【後編】発達障害体験談〜東京で療育、発達支援の実態〜

前編のふりかえり 前編はこちら 前編では、ぽぽこさんのお子さんが受けている療育について詳しく伺いました。 厚生労働省は2019年10月から就学前障害児の発達支援の無償化をすすめており、専門家による療育がほぼ無料で受けられる施設が増えているそうです。詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。 療育にご興味のある方は、一度自治体の子供家庭支援センターへ相談してみてはいかがでしょうか。実際に足を運 […]

凸凹マップ!第5回【前編】発達障害体験談〜東京で療育、発達支援の実態〜

発達障害体験談 保護者ぽぽこさんのプロフィール お子さんのADHDの症状について 自分で動かないと情報は入って来ない 発達障害というものがあることを、知識として持っていたぽぽこさん。 お子さんの様子に違和感を覚えてから、ご自身で積極的に情報収集することにしたそうです。 ※東京都では、18歳未満の子どもや子育てのあらゆる相談窓口として、「子供家庭支援センター」を設けています。発達障害についての情報は […]

凸凹マップ!第4回【後編】発達障害体験談〜海外で居場所発見〜

前編のふりかえり <<前編はこちら>> 前編では、主にうぱるぱさんの大学生時代を振り返り、語っていただきました。 大学4年の頃、発達障害の症状で卒論が書けずに、検査したところ自身の発達障害が発覚したうぱるぱさん。ショックを受けながらも前向きに努力を重ね、苦難を乗り越えて卒論を書き上げ、大学を卒業しました。それが大きな自信に繋がったそうです。 後編では、教職に就いたうぱるぱさんの、その後を綴ります。 […]

凸凹マップ!第4回【前編】発達障害体験談〜海外で居場所発見〜

発達障害体験談 当事者うぱるぱさんのプロフィール 発達障害全般の症状について 専門的な用語を交えながら、自身の症状についてうぱるぱさんは語ります。ご自身では「国語能力」に問題があると仰っていましたが、その話し方はとても論理的で分かりやすいです。教育関係者ということもあって、発達障害についての見識が深いように感じました。困り感について、とても俯瞰的に見ていらっしゃいます。 大学時代、論文がどうしても […]

こだわり行動に寄り添う

こだわり行動は、 ▶「おもちゃに夢中で遊んでいる」▶「ずっと図鑑を読んでいて声を掛けても動かない」▶「タイヤが回るのをひたすら見続けている」などなど、こだわり行動には様々な行動やレベルがあります。 ただ単に夢中になっているだけならそれほど気にはしないかもしれませんが、集団行動になじめないと気になる方も増えてくると思います。 周りから見たら、こだわり行動は一 […]

時間を守るのが苦手な子への対応

「うちの子、時間が守れなくて困っています。」 そんな質問をいただくことが度々あります。 言いたくないけど、ついつい言ってしまいますよね。 お子さんが時間を守れない原因は一体何でしょう? 4つのパターンを考えてみましょう。 1.「時計が読めない。」 時計の学習は小学校低学年で行います。 単純に時計が読めないだけでしたら、学習した後、生活の中で少しずつ 身に付いていきます。5年生の移動教室で5分前行動 […]

子どものADHDと大人のADHDは異なる?

ADHDの研究 ADHD(注意欠如多動症)は発達障害(神経発達症)の1つです。 文科省や自治体の調査では、普通学級に3~5%存在すると言われており、不注意・多動性・衝動性という注意力に困難を抱える症状であるため、学校や会社など様々な場面で困り感を抱えるケースが多く、支援体制の構築が急がれています。 ADHDは世界的に有名になっており、様々な研究も行われていますが、今回は「子どものADHDと大人のA […]

凸凹マップ!第3回【後編】発達障害体験談〜在宅勤務の工夫と実態〜

前編のふりかえり 前編はこちら 前編では、ゆりかさんの小学生時代の体験を中心に振り返っていただきました。 苦手な教科はあったものの、得意な教科も多く、常に遊べる友人はいたため、「大きな困り感はなかった」そうです。 しかし、就労を機に、ゆりかさんはご自身の特性と直面することになりました……。後編では、お仕事を始められたゆりかさんの体験談を綴ります。 発達障害体験談 マルチタスクの難しさ 短期長期合わ […]

凸凹マップ!第3回【前編】発達障害体験談〜在宅勤務の工夫と実態〜

発達障害体験談 当事者ゆりかさんのプロフィール ADHDの症状について 「性格めっちゃいいけど、めっちゃ悪いやつの時もあるよね」 「仲良くなるためには、周りにウケないといけない」という思いが、特に小学生時代は強かった……と、ゆりかさんは振り返ります。 「使命感のような衝動」でイタズラを繰り返す 中学に入学 英語や数学は暗号の羅列に見えた 前編まとめ 明るく、朗らかな笑顔が印象的なゆりかさん。大変だ […]

過集中でトイレにいかない子への対応

過集中の困り事 発達障害を抱える人は、1つのことに極端に集中してしまう「過集中」と呼ばれる状態に入ることがあります。過集中は強みとして扱われることが多いですが、当事者には困り事もあります。 その中の1つが「生理現象が止まりやすい」というものです。 トイレを忘れてしまう ▶︎ 読書▶︎ 工作▶︎ 仕事▶︎ ゲーム 様々な場面で過集中状態になるこ […]

発達障害を抱える子は偏食が多い? 〜偏食の原因と10の対応〜

発達障害を抱える子には偏食が多い? 好き嫌いをしている子どもを見ると、「好き嫌いをしてはいけません」「作った人の気持ちを考えましょう」と言いたくなる大人は多いです。 多くの人は、好き嫌いはありながらも大人になるまでに改善して、大概は食べられるようになります。 しかし、発達障害を抱える子の中には、この好き嫌いが激しく、偏食状態になっている子が多いことが近年知られてきました。 実際、発達障害を抱える子 […]

切り替えが苦手な子への4つの支援 〜時間の感覚をどう教える?〜

切り替えが苦手な子 「子どもの好きなことをたくさんやらせてあげよう!」という言葉を聞きますが、そうは言っても周囲の状況によっては、切り替えてもらわないと困ることがたくさんあります。 しかし、発達障害等の困難のある子には「切り替え」が苦手な子も多く、保護者や先生が困ってしまうことは多いです。 一体どうやって切り替えるスキルを教えていけばいいのでしょうか? 切り替えスキルをどう教えるか? 一般的に切り […]