こだわり行動に寄り添う
こだわり行動は、 ▶「おもちゃに夢中で遊んでいる」▶「ずっと図鑑を読んでいて声を掛けても動かない」▶「タイヤが回るのをひたすら見続けている」などなど、こだわり行動には様々な行動やレベルがあります。 ただ単に夢中になっているだけならそれほど気にはしないかもしれませんが、集団行動になじめないと気になる方も増えてくると思います。 周りから見たら、こだわり行動は一 […]
こだわり行動は、 ▶「おもちゃに夢中で遊んでいる」▶「ずっと図鑑を読んでいて声を掛けても動かない」▶「タイヤが回るのをひたすら見続けている」などなど、こだわり行動には様々な行動やレベルがあります。 ただ単に夢中になっているだけならそれほど気にはしないかもしれませんが、集団行動になじめないと気になる方も増えてくると思います。 周りから見たら、こだわり行動は一 […]
「うちの子、時間が守れなくて困っています。」 そんな質問をいただくことが度々あります。 「早くしなさい!」 「〇時に出発って言ったよね!」 「もうおいていくからね!」 言いたくないけど、ついつい言ってしまいますよね。 お子さんが時間を守れない原因は一体何でしょう? 4つのパターンを考えてみましょう。 1.「時計が読めない。」 時計の学習は小学校低学年で行います。 単純に時計が読めないだけでしたら、 […]
ADHDの研究 ADHD(注意欠如多動症)は発達障害(神経発達症)の1つです。 文科省や自治体の調査では、普通学級に3~5%存在すると言われており、不注意・多動性・衝動性という注意力に困難を抱える症状であるため、学校や会社など様々な場面で困り感を抱えるケースが多く、支援体制の構築が急がれています。 ADHDは世界的に有名になっており、様々な研究も行われていますが、今回は「子どものADHDと大人のA […]
前編のふりかえり 前編はこちら 前編では、ゆりかさんの小学生時代の体験を中心に振り返っていただきました。 苦手な教科はあったものの、得意な教科も多く、常に遊べる友人はいたため、「大きな困り感はなかった」そうです。 しかし、就労を機に、ゆりかさんはご自身の特性と直面することになりました……。後編では、お仕事を始められたゆりかさんの体験談を綴ります。 発達障害体験談 マルチタスクの難しさ 短期長期合わ […]
発達障害体験談 当事者ゆりかさんのプロフィール ADHDの症状について 「性格めっちゃいいけど、めっちゃ悪いやつの時もあるよね」 「仲良くなるためには、周りにウケないといけない」という思いが、特に小学生時代は強かった……と、ゆりかさんは振り返ります。 「使命感のような衝動」でイタズラを繰り返す 中学に入学 英語や数学は暗号の羅列に見えた 前編まとめ 明るく、朗らかな笑顔が印象的なゆりかさん。大変だ […]
過集中の困り事 発達障害を抱える人は、1つのことに極端に集中してしまう「過集中」と呼ばれる状態に入ることがあります。過集中は強みとして扱われることが多いですが、当事者には困り事もあります。 その中の1つが「生理現象が止まりやすい」というものです。 トイレを忘れてしまう ▶︎ 読書▶︎ 工作▶︎ 仕事▶︎ ゲーム 様々な場面で過集中状態になるこ […]
発達障害を抱える子には偏食が多い? 好き嫌いをしている子どもを見ると、「好き嫌いをしてはいけません」「作った人の気持ちを考えましょう」と言いたくなる大人は多いです。 多くの人は、好き嫌いはありながらも大人になるまでに改善して、大概は食べられるようになります。 しかし、発達障害を抱える子の中には、この好き嫌いが激しく、偏食状態になっている子が多いことが近年知られてきました。 実際、発達障害を抱える子 […]
切り替えが苦手な子 「子どもの好きなことをたくさんやらせてあげよう!」という言葉を聞きますが、そうは言っても周囲の状況によっては、切り替えてもらわないと困ることがたくさんあります。 しかし、発達障害等の困難のある子には「切り替え」が苦手な子も多く、保護者や先生が困ってしまうことは多いです。 一体どうやって切り替えるスキルを教えていけばいいのでしょうか? 切り替えスキルをどう教えるか? 一般的に切り […]
前編のふりかえり (前編はこちら) 発達障害の事実を知らないまま、スーさんは大人になっていきました。多くの仕事にチャレンジし、一生懸命に働こうとするスーさん。 しかし、周囲の理解を得られず、人間関係面で苦境に立たされてしまいます。 「常に働いていなければいけない」感覚があると語る、スーさん。 生き辛さのトンネルに出口はあるのでしょうか。 後編では、スーさんが発達障害の診断を受けたその後を綴ります。 […]
発達障がい体験談 当事者スーさんのプロフィール ADHDの症状について ※・・・スーさんのように大人になってから発達障害の診断を受ける大人の当事者の方は多くいます。二次障害による鬱や精神疾患の症状で、心療内科や精神科を受診したところ、発達障害の診断も同時に受けるケースがあります。 参考記事:発達障害の二次障害とは?〜原因・症状・行動〜【予防と対応のステップ】 通知表に必ず書かれた「忘れ物が多い」の […]
発達障害の当事者の方の中には、二次障害も合わせ持つケースがあります。二次障害によって、元々の発達障害の症状が見えにくくなってしまったり、より困り感が大きくなってしまうこともあります。 この記事では、 発達障害の二次障害とは何か? なぜ二次障害が起きるのか? 二次障害を予防するための方法は? 二次障害が起きてしまった時の対応は? などを説明していきます。 発達障害とは 発達障害とは、ADHD(注意欠 […]
前編のふりかえり 前編では、ももんがさんの子どもの頃から発達障害の診断を受けるまでを振り返り、語っていただきました。 「発達障害の診断を受けたことで対処法が分かり、希望が見えた」と話すももんがさん。しかし数多くの挫折もあったそうです。 後編では、成人になった後、今のお仕事に就くまでの過程を綴ります。 発達障害体験談 二次障害を発症し、うつ状態に (※二次障害については、発達障害の二次障害とは?〜原 […]
当事者の方からメールが届く ……告知をした時、正直なところ「取材に応じてくれる方はいらっしゃらないのでは」という不安が勝ちました。障害はなかなかデリケートな分野です。 加えて、育ってきた過程を取材するということは、当事者の人は赤裸々な経験を話すことにもなります。 こうした懸念を抱いていた筆者ですが、告知してすぐに一通のメールが届きました。ADHDとASD当事者の人からでした。「お役に立てれば幸いで […]
遅刻が多い ADHD(注意欠如多動症)を抱える人の特徴として「遅刻が多い」という特性があります。日本では、遅刻=相手の時間を奪う失礼な行為という認識が一般的であり、遅刻が多い人は生きづらさを抱えることが多いです。 そのため、ADHDを抱える人が遅刻が多い理由を理解することで、当事者と周りの人の相互理解が進み、困り感が減りやすくなります。 なぜ遅刻をしてしまう?〜理由と対処法〜 ADHDで遅刻が多い […]
はじめに 発達支援の業界では、数多くの療育方法が存在します。 療育は早期から始めることで、将来の行動面・思考面で予後が大きく異なるため、親御さんは我が子に適した療育を必死に探します。 しかし、現在は数多くの療育プログラムが存在し、一体何にどんな特徴があり、どんな療育が良いのかなかなかわかりづらいのが現状ではないでしょうか? 今回は、数ある療育の中でも日本で展開されている主要な自閉症療育をまとめてみ […]
障がい者雇用とは、事業主や自治体が障がいのある人を対象として行う雇用形態です。 障がい者の方が企業や自治体などで働きやすいように、また健常者の方と比べて不利になることがないように厚生労働省が作った制度です。 この記事では、 ◯ 障がい者雇用の対象となる人 ◯ 一般雇用(通常の雇用)との違い ◯ 障がい者雇用の現状 などを説明しています。 障がい者雇用とは 先に述べたように、障がい者雇用とは、事業 […]
はじめに 多様な個性を活かすには、どうしたらいいのでしょう。 こども発達支援研究会では、発達障がいの子どもを対象に、支援の方法を日夜模索しています。 支援のゴールの一つに、社会生活があります。就労して、自立して生活するということです。 発達障がいに限らず、障がいを持つ人にとって、就労には大きなハードルがあります。身体障がい、知的障がい、精神障がい(発達障がいはこの中に含まれます)、みんなそれぞれ大 […]
認知機能を改善させる運動? 前回記事で、運動が認知機能に与える影響を研究した国際共同研究を紹介しました。 <http://kohaken.net/blog/20200728cognitive/> 上の記事でも紹介した、筑波大学 紙上敬太准教授は、バーゼル大学(スイス) Sebastian Ludyga博士らの研究グループとともに、「どのような種類の運動が認知機能を改善させるのか?」という研究を発表 […]
学力を高めるには? 子どもが勉強が苦手だと、親御さんや先生はなんとかしてあげたいと思います。 しかし、ネットで調べると有名な進学塾から、怪しげな教材まで様々な方法が紹介されているため、「何が正しいの?」と混乱してしまうこともあると思います。 実際、学力へのアプローチは様々ですが、今回は、筑波大学 紙上敬太准教授と神戸大学 石原暢助教授が参加する国際共同研究より、運動と認知能力・学力に関する面白い研 […]
ご褒美を使ってはダメ? 子育て本や教師向けの専門書には、「子どもはご褒美を使ってはいけません。ご褒美を設定すると、ご褒美のために動いてしまう。子どもが自発的にやる気を出すので、それを生かすことが大切なのです」というように、ご褒美否定説を紹介している本は多いです。 一方で、現場で子どもを見ていると、うまくいく子もいる一方で、 ▶︎ 自発的な活動が少ない子▶︎ やる気を生か […]