余暇とは?

「余暇」とは、仕事と仕事の間や休み時間、休日などの自由な時間のことで、「元気回復の時間」ともいわれます。余暇スキルとは、余暇を充実させて気分をリフレッシュさせる力です。
私の場合は、社会人になってすぐはリフレッシュが本当に下手で、休みの日も仕事のことが気になって常に不安な気持ちをもっていました。なかなか気が休まりませんでした。
今のリフレッシュ方法は、運動をする、子供と遊ぶ、カフェで読書をする、といったところでしょうか。時間を気にせず寝る、という方もよくいますが、「この時間でいろんなことができたのにな」と自己嫌悪に襲われてしまうので、私の場合はリフレッシュにはなりません。
皆さんは余暇にどんなことをして元気を回復していますか?
学校現場では?

さて、学校現場での話です。
走るのが苦手で鬼ごっこではいつも捕まってしまうのに、休み時間に鬼ごっこに参加して毎回ふてくされてしまう子や、休み時間になると決まって校庭にいき、決まった場所をただただ行ったり来たり歩くだけのASD傾向の子を見たことがあります。
前者の場合は、せっかくの余暇なのに、逆にストレスの時間になってしまっています。
鬼ごっこをやる際のソーシャルスキルを身に付けることも大事ですし、他の遊び、自分に合った遊びを見つけるというのも一つの手です。
後者の場合は、その行動によって自分の状態をフラットにしているのですが、親としては、周りからどう見られるかという不安をもたれていました。本人にとって同じような効果のある遊びを見つけられるといいですね。
余暇スキルを身につけるためには?

余暇スキルを身に付けるには、本人が興味をもつことが大切です。いろいろな娯楽を一緒に取り組みながら教えてあげる事も必要です。
しかし、本人の興味のあるものが鬼ごっこのような他者との関わりが必要な場合、つまり、複数人で取り組む者の場合、ソーシャルスキルは欠かせないものになります。その場合は、支援者が一緒に遊びながら「こんな時にはこうする」ということを伝えていきます。
他者と関わる場合のソーシャルスキルとして具体的にお手本を見せてあげたい場面としては、
- 誘い方:「一緒に遊ぼ!」「〇〇やらない?」、「これ使ってもいい?」
- 始め方:「ルールどうする?」「順番はじゃん勝ちでいい?」「一人余っちゃうから次変わるね」(ルールを明確にしてあげる)
- 勝敗:「よっしゃ」(勝っても喜びぎない、喜ぶのは1回、自慢しない)、「まいっか」(負けてもふてくされない)、「もう一回やらせて」
- 終わり方:「あと2分だからそろそろ終わろ」「〇〇したら終わりね」
- 片付け方:「俺これ片付けるから、こっち片付けてもらっていい?」
などがあげられるでしょうか。
一人で過ごすタイプの余暇スキルでは、パズルや知恵の輪など、色々なものを用意して、
「これやってみようかな」と『試してみる』という経験をたくさん積ませてあげたいですね。
「休みの日はずっと家でゲームやyoutubeばかりしている」
「外に出たり、友達と遊んだりしてほしい」
このような、保護者の声をよく聞きます。スポーツ、音楽活動、昔遊び、読書など、いろいろな余暇の過ごし方があると思います。
ゲームの紹介
今回は、知育につながり、休み時間に教室などでできそうなゲームをいくつか紹介します。
ソーシャルスキルの獲得にもつなげやすいです。親子で楽しんだり雨の日に落ち着いて過ごしたりするのにも役立つかもしれません。ご参考にしてみてください。
「ウボンゴ(ジーピー)」
対象年齢:8歳~、プレイ人数:1~4人
所要:~25分(短縮可)
●時間内にボードに書かれいている枠にピース
をぴったりはめる。
最初にできた人は「ウボンゴ」と言い得点とな
る宝石をゲットする。脳トレ。ミニ版もある。
「ボブジテン きっず(TUKAPON)」
対象年齢:8歳~、プレイ人数:3~8人
所要:~30分(短縮可)
●カードに書かれたカタカナ語を、カタカナ語
は使ずに説明する。
何のことを説明しているのかを周りの人が当て
られたら、説明した人と正解者がポイントをゲ
ット。語彙力、説明力の向上に。シリーズがあ
る。
「漢字博士 入門編(奥野かるた店)」
対象年齢:6歳~、プレイ人数:~6人
所要:不定
●「へん」と「つくり」を組み合わせて漢字を
作るカードゲーム。
漢和辞典で調べながら取り組むのも〇。
英語の解説書もついていて、外国人にもおすす
め。
「賢人パズル(エド・インター)」
対象年齢:3歳~、プレイ人数:1人
所要:不定
●立方体を作るカラフルパズル。
テキストブックのヒントを参考に、7つのピー
スを組み合わせて、立方体を完成させる。
忍耐力と集中力を養う知育玩具。友達とタイム
を競うのもあり。