LD(学習障害)を抱える子への読み書き指導全体図
読み書き指導 勉強ができなくて悩んでいる子はたくさんいます。 ・計算が遅い・文章問題が解けない・漢字が覚えられない このように学習に困っている子への支援方法は日夜、研究・開発をされています。 今回、我々研究会でも、読み書き指導の研修会を行うことになりましたので、指導方法をまとめてみました。 全体図 こちらの全体図は、主に読み書き障害(ディスレクシア)、書字障害(ディスグラフィア)の子へ支援をする際 […]
読み書き指導 勉強ができなくて悩んでいる子はたくさんいます。 ・計算が遅い・文章問題が解けない・漢字が覚えられない このように学習に困っている子への支援方法は日夜、研究・開発をされています。 今回、我々研究会でも、読み書き指導の研修会を行うことになりましたので、指導方法をまとめてみました。 全体図 こちらの全体図は、主に読み書き障害(ディスレクシア)、書字障害(ディスグラフィア)の子へ支援をする際 […]
暴言暴力の多い子 先生が子どもの指導をしている時に、最も困ってしまう行動は暴言暴力の多い子です。 子どもにも色々な背景がありますが、暴言暴力は生きていく上で、社会的にアウトな行動ですので、何としてもやめさせなければいけません。 しかし、子ども自身もパニックの状態であったり、様々な過去の経験から起きていることも多いので、改善は難しく、苦手な先生も多いです。 その結果、威圧的な指導や恐怖的な対応に頼ら […]
才能はどうやって決まる? 人の才能はどのように決まるのでしょうか? 親の遺伝?育ってきた環境?色々な意見がありますが、現在では「遺伝と環境の相互作用」という説が主流となっています。 そして、アメリカの発達心理学者の「アーサー・ジェンセン」は、「遺伝的な可能性が花開くのにどれくらい環境が左右するかは、特性ごとに違う」という説を提唱しています。 例えば、身長など遺伝的な要素が大きい特性もあれば、知識・ […]
相手のことを考えない発言 子どもは発達段階の途中ですので、衝動的に行動することも多いです。つい、「相手のことを考えなさい!」と叱ってしまうこともあるかと思います。 しかし、叱っても時間が経てば同じことを繰り返す。何度言っても変わらない、そんな時もあるかもしれません。 子どもが喧嘩をしていたら・・・ 例えば、放デイの療育の時間 ▶︎ Tくんが、Yくんに「そんなの簡単じゃん!」と言う […]
自己肯定感の調査 内閣府では、子ども・若者育成支援推進法に基づき、「子供・若者白書」を作成しています。 こちらの資料では、日本と海外の若者が比較検討した資料が公開されており、日本の若者は自己肯定感が低い、ということが報告されています。 このような調査をもとにして、自己肯定感を測っているわけですが、ほかにも、 ▶︎ 自分には長所があると思う▶︎ 自分の考えを相手にはっきり […]
発達障害は増えている? 発達障害は増えているのか?というテーマは、長年議論の的でもあります。 「『発達障害』という言葉が出てきたから、今まで見過ごされていた人たちが診断されているだけでしょ」という「増えていない」という主張がある一方で、 「概念が生まれた後も、有病率がどんどん上がっている!何か原因があるのでは?」と思い、「発達障害は増えている」と考える人もいます。 特に、「増えている」と主張する人 […]
アンガーマネジメント アンガーマネジメントの重要性は、よく言われます。しかし、実際にキレやすい子に感情コントロールの方法を教えるのは大変です。 また、アンガーマネジメントも種類がありますが、今回はASD(自閉症スペクトラム)があり、認知が偏っているケースでの教え方を紹介します。 横断歩道を渡ろうとすると ASDの子は、様々な特性を持っているが故に、世の中の捉え方も、定型発達の人とは異なっていること […]
過集中とは? 発達障害を抱える子に多く見られる特性の1つに「過集中」というものがあります。 過集中は、その名の通り「過剰に集中しすぎてしまう」という現象です。 過集中は、発達障害を抱える人の強みとして紹介されることが多く、よく知られた現象ですが、実はなぜ起こっているのか?という状態を研究した論文や報告は実は少ないです。 主には、 ①ADHDが目の前の楽しいこと(報酬)に対して反応しすぎて、やめられ […]
ワーキングメモリとレジリエンス 前回「ワーキングメモリが低い子はレジリエンスを高めにくい」という話をしました。(以下:ワーキングメモリ=WM) http://kohaken.net/blog/20200519brain/ 今回は、具体的にレジリエンスをどう高めていくのか?という話をしていきます。 まずレジリエンスを高めるには、目の前の課題に対して 「過去の経験からどのような […]
ビジョントレーニングとは? ビジョントレーニング とは、簡単に言えば「眼の機能を鍛える訓練」です。 最近では、ボクシングの村田選手が実践していることで有名になりましたが、元々はアメリカ空軍のパイロット訓練法として開発されたトレーニングと言われています。そして今では、 LDの人の識字能力の向上 運動能力向上 などに効果があるという研究もあり、特別支援教育においてビジョントレーニングの有効性が広まって […]
ICD-11とは? ICDとは、正式名称は「疾病及び関連保健問題の国際統計分類(国際疾病分類)」と言います。WHOが定めた病気の診断に関する国際的な基準であり、日本でも多くの病院がICDの基準に基づいて診断を行なっています。 昨年度の2019年5月に、このICDが約30年ぶりに改定され第11版(ICD-11)が承認されました。 現在は、厚生労働省・総務省が審査中であり、今後1年程度で […]
優しい人になって欲しい? 大人は「優しい人に育って欲しい!」と思い、子供に様々なアプローチをしますが、なかなか思った通りには育ってくれません。心ない言葉や汚い言葉、アニメの影響で「ぶっ殺す!」なんて言葉が出た時には、つい叱ってしまうこともあります。 思い通りにならないのが子供という存在と言えますが、一体どうすれば優しく、思いやりのある行動を教えることができるのでしょうか? 共感を育てるには注意が必 […]
褒める?叱る? 「私は子どもを褒めて育てたいです!」「いや、叱ることも大切です!」 という、褒めるか叱るかは常に話題になりますが、今回は、「叱ることの4つのデメリット」を紹介します。 抑えておくこと <前提①> この叱るか褒めるか?を考える時に大切なことは、「子どもとの信頼関係」です。 なぜなら、信頼関係があれば、褒めても叱っても大人の意図が伝わり、子どもたちは成長していくからです。 今 […]
遊びの発達段階とは? 発達支援において「遊び」は重要なテーマです。 「遊び」の中で、子どもたちは様々な力を身につけていきますので、今回は「遊びの発達段階」について紹介します(^ ^) 子どもは生まれてから発達段階に沿って遊びも成長していきます。 1、愛着形成期(養育者と子どもで関わりながら遊ぶ段階)2、感覚遊び期(ガラガラ:聴覚、メリーゴーランド:視覚、たかいたかい:平衡感覚等の感覚刺激を楽しむ段 […]
トラブルがあると・・・ しかし、大人がトラブルの仲裁に入ると、「ごめんさない」とすぐに謝れるがいる一方で、謝ることができない子がいます。大人としては、「とりあえず喧嘩したことは謝ろう!」と伝えますが、頑固な態度につい、 「謝りなさい!」「あなたもやったんでしょ!」「あなたにも責任はないの?!」 一体どうすればいいでしょうか? すぐに謝ることができない子 先生が「謝ろうね」と言っても動かない。「何か […]
人には得意不得意がある ▶︎ 片付けるのが得意な人、苦手な人 ▶︎ 作文が得意な人、苦手な人 ▶︎ 地図を読むのが得意な人、苦手な人 どんな人にも得意不得意があります。 これには色々な要因がありますが、脳の情報処理のタイプで決まることが多いです。自分のタイプを把握すると、苦手なことも解決策が見つかるかもしれません(^ ^) そんな脳のタイプの中から今回は […]
パニックの対応 放デイや学校現場にいると、パニックになった子どもに対応する場面によく遭遇します。 どんな人でもパニックになる可能性はありますが、教育・児童福祉の現場ではASDのこだわり行動や感覚過敏など特性をもっている子に対して、大人が特性対応を知らないで引き起こしてしまうケースは多いです。 今回は、中の人がパニックになった子どもに対応した時のエピソードと、その時に使った方法を合わせて紹介していこ […]
得意を生かす 発達障害者支援において「得意を生かす」という言葉がよく使われます。 そして、発達障害者(特に自閉症の当事者)においては、「『視覚優位』の人が多いので、視覚支援を意識しましょう」と知っていて当たり前のように扱われます。 しかし、視覚優位、聴覚優位と一口に言っても、実際にどんな様子を指しているのか?どう活用できるのか?など細部まで知っている支援者は意外と少ないです。 今回は、そんな視覚優 […]
教師の魅力 学校において多くの子どもは、魅力的な先生に担任をしてほしいと願っています。 もちろん先生もそれを理解しているので、面白い授業や学級経営を日々考え続けていますが、やはり「あの先生は当たり!」「今年はハズレだったわ」のような評価が存在することも事実です。 これには色々な要因がありますが、そもそも先生が「子どものニーズ」を把握していないことが原因にあるかもしれません。先生が一方的に良いと感じ […]
ICT機器の活用は、本当に子どもの学力を伸ばすのか? こんにちは!こども発達支援研究会です! 本日のテーマは「ICT機器の活用は、本当に子どもの学力を伸ばすのか?〜PISA調査の報告結果を特別支援教育の視点から考える〜」です。 近年、教育分野にICT機器の活用が進められています。これは、困難のある子の学習支援や生活の質を高めるために、大きな力となると言われています。 しかし、人々の思いとは裏腹にな […]