切り替えが苦手な子への4つの支援 〜時間の感覚をどう教える?〜

切り替えが苦手な子

「子どもの好きなことをたくさんやらせてあげよう!」という言葉を聞きますが、そうは言っても周囲の状況によっては、切り替えてもらわないと困ることがたくさんあります。

しかし、発達障害等の困難のある子には「切り替え」が苦手な子も多く、保護者や先生が困ってしまうことは多いです。

一体どうやって切り替えるスキルを教えていけばいいのでしょうか?

切り替えスキルをどう教えるか?

一般的に切り替る力を身につけさせたい場合は、「時計を見て動く」というスキルを教えていきます。しかし、何かに夢中になっていたり、指示を聞いてくれない、やる気がないなどで動けないこともあり、悩んでしまう支援者は多いです。


以下では、切り替える方法の教え方を紹介していきます(^ ^)


①時計の読み方を教える

時間を見て動けない子は、単純に時計が読めないというケースがあります。

また、数字を読めることで見通しを持てる子がいますが、一方で
「時間は読めるけど、時間を意識できない」
という子もいます。

これは、色々な原因がありますが、例えば時計は「長針が12進んだら、短針が1進む」という十二進法で動きます。(秒針まで含めると六十進法)
よって、十進法が基準の世の中では理解しにくい概念であることが、影響していることもあります。

よって、ただ数字を教えるだけでなく、おもちゃの時計など実際の時計と同じように針が動くおもちゃなどを使って、時計の時間の進み方から体験させて教えていく必要があります。


②活動で切り替える

時計を見ても「夢中になりやすい子」は、時間を意識することがそもそも苦手な子もいます。なぜなら、時間で区切る行動は好きな活動を中断する必要があるため、心理的なハードルが高いからです。

よって、「時計の針が5まできたら次にいこうね!」のように、時計を意識させる前に、

「この絵を描き終わったら次に行こうね!」
「この作品ができたらお外にいく準備をしようね!」

のように活動によって切り替える練習をすることが効果的です。また、熱中している活動の時間が長そうな場合は、

「第1章を読み終えたら、次の教室に移動しよう!」
「この土台ができたら、棚に置きに行こうね!」

など活動のキリが良いタイミングを教えて声をかけると良いでしょう。時間の感覚は、認知特性上、苦手な子もいますので、その前の段階からスモールステップで切り替える練習をしていくことが大切です(^ ^)


③補助の道具を使って教える

「活動で切り替える」と同時に、時間の概念を教えていくことが必要です。

しかし、時計を直で見てもイメージが苦手な子もいますので、時間のイメージを補助する道具を使うという方法もあります。

例えば、視覚的に考える子が得意な子は、砂時計を見せて
「この砂が全部落ちたら、次の活動にいくね」
と声をかける。

音声で考えることが得意な子であれば、好きな音楽をかけて
「このパプリカの歌が終わったら、外にいくよ」
と教えてみる。

このように、イメージや音声で時間の見通しを持ちやすい補助道具を使うことで、時間のイメージが形成され、徐々に切り替えスキルを身につけていきます。


④時間で切り替える

上記のようなスモールステップで、「切り替える」という経験を積むことで、困難のある子も少しずつできるようになります。

 ▶︎ 行動の見通しを持つ(スケジュールを立てる)
 ▶︎ 時計を意識して生活する(腕時計をする、スマホを身につける)

などの他の生活スキルと合わせて、生活する中で経験を重ねていくことで時間での切り替えスキルを身につけていきます。


最後に

今回は切り替えスキルについて紹介しました。しかし、「切り替える」という行動は状況や本人の体調によっても左右されるため、完璧にできるというわけではありません。

また切り替えた先の活動が嫌で拒否をしたり、その場の人間関係によって切り替えられないというケースもあります。その子だけを変えようと考えるのではなく、周囲の環境もセットにして考えていきましょう!

以上、参考になれば幸いです(^ ^)


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