読み書き指導
勉強ができなくて悩んでいる子はたくさんいます。
・計算が遅い
・文章問題が解けない
・漢字が覚えられない
このように学習に困っている子への支援方法は日夜、研究・開発をされています。
今回、我々研究会でも、読み書き指導の研修会を行うことになりましたので、指導方法をまとめてみました。
全体図

こちらの全体図は、主に読み書き障害(ディスレクシア)、書字障害(ディスグラフィア)の子へ支援をする際の、指導方法を体系化したものです。
もちろん、全体図ですので、細かい部分は今後補足・バージョンアップしていく予定です。
読み書き障害、書字障害への支援、そして双方に関係する身体機能アプローチを中心に据えて作成しています。
読み書き障害は、主に
▶︎ 音韻の困難
▶︎ 視知覚機能
という発生理由が多いので、中心としていますが、もちろん、これ以外の要因はたくさんあります。
○注意機能の困難によるケアレスミス
○他者視点に立つ力の困難による読解力の低下
○概念化の力の課題による、言語能力の課題
○語音症による音韻認識の課題
このような様々な要因が、学習の困難には絡み合っていますので、研修会では随時補足して説明していく予定です。
一方、書字障害は主に、
▶︎ エンコーディング(想起)の困難
▶︎ 不器用さ(粗大・微細)の困難
への支援を中心に作成しています。
もちろんこれ以外にもありますので、ICT機器の活用など様々な手法を研修会では補足して紹介します。
そして、両方に影響するものが「身体機能へのアプローチ」です。当たり前すぎて、なかなか意識されないのですが、学習も体を使った運動の一種です。
よって、身体機能へのアプローチは学習にも重要になります。今後、支援実践を紹介していきます。
まとめ
本来は、「学習」というのは生きていくための手段の1つにすぎません。しかし、現代では「義務教育」のもとで、国民全員が学校で「勉強」というレースに参加させられます。
人によって、得意不得意があるのに、強制的に参加させられるわけですから、当然苦手な子には不利益がたくさん生まれてしまいます。
このように制度によって生まれる不幸を少しでも減らすために「学習支援」の意義は非常に大きいと思います。
ぜひ、勉強で困っている子どもたちをサポートできる体制を作っていきましょう(^ ^)
【参考文献】